精 練 工 程

縮緬の原料である生糸は、セリシンとフィブロインからなるタンパク繊維です。セリシンは製織工程などでは重要な役割を果たしていますが、これからの加工(染色、風合い)においては、むしろ不必要になります。精練とは不純物を除くとありますが、縮緬の精練はセリシンを溶落することが目的です。元来縮緬の緯糸には強い撚りがかけられているため、約40~60%の撚縮みがあります。この生機を精練液(アルカリ石鹸)で煮沸することによってセリシンは溶解するとともに、撚り糸は元の状態に戻ろうとします。ところが経糸にガッチリとガードされていて、伸びる場所がなく経糸空間より出ようとし、このことによってシボが形成されます。撚糸方法や織物規格等によってシボの形状や大きさ等変化させることができ、多種類の縮緬ができています。

4. 前 処 理

前処理写真1 アルカリ石鹸液ph10.5、温度98℃、時間60分~90分で行います。
前処理写真2 熱湯に漬けた一瞬に生地が縮みます。この時、先程生地湾曲部に差しこんだ棒を抜き取ります。上の写真と見比べて、生地の縮み具合が分かりますか?
前処理写真3 生糸のセリシン量は生重量の23~25%を占めています。この工程で約60%のセリシンが除去されます。また、当工程は縮緬のシボの形成期であり、製品の良否を決定的に左右する段階でもあり、温度管理には細かい気配りを要します。




彩りが映える最高級白生地
浜縮緬工業協同組合

浜工 登録印章