浜縮緬工業協同組合

精練加工場について

濱マークジルシのクオリティを
守り続けた精練加工場

世界屈指の軟水である琵琶湖の水を使用し、最高の絹精練を行います。
精練工程では不要になったセリシンや汚れなどの不純物を絹織物から除去します。
琵琶湖の豊富な軟水は、浜ちりめんをしなかやかに仕上げます。
精練後、浜ちりめんブランドの証である濱マーク印を押します。

にうけ

荷受け

各組合員より様々な反物が入荷されます。 丸巻という丸く巻かれた状態で入荷され、品物を束札(そくふだ)と呼ばれる組合員ごとの作業指示書が添えられており、組合では束札に基づいて反物の界切り部分に練番号をつけていきます。 入荷から出荷までの一連の流れをデジタルツールで管理しています。

浜縮緬工業協同組合

各組合員より様々な反物が入荷されます。 丸巻という丸く巻かれた状態で入荷され、品物を束札(そくふだ)と呼ばれる組合員ごとの作業指示書が添えられており、組合では束札に基づいて反物の界切り部分に練番号をつけていきます。 入荷から出荷までの一連の流れをデジタルツールで管理しています。

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きじだて

生地立て

生地立ての工程では丸巻きの反物をほどいて行灯巻きと呼ばれる精練用の巻き方に巻き直し、4か所のつり輪を作り、つり棒を通します。 行灯巻きには均一な精練が行えるように生地の湾曲部に空間が設けられているなどの工夫が取り入れられており、この一連の設備は当組合の開発によるもので、ほかにはないものです。

浜縮緬工業協同組合

生地立ての工程では丸巻きの反物をほどいて行灯巻きと呼ばれる精練用の巻き方に巻き直し、4か所のつり輪を作り、つり棒を通します。 行灯巻きには均一な精練が行えるように生地の湾曲部に空間が設けられているなどの工夫が取り入れられており、この一連の設備は当組合の開発によるもので、ほかにはないものです。

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わくがけ

枠掛け

生地立てした反物を精練枠に上段20反、下段20反セットし精練場へ移動します。

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まえしょり

前処理

十分に水を含ませた反物を98℃に熱した前処理液に入れて1時間処理をします。 反物は前処理に入れた瞬間に縮み、処理中に生糸の23〜25%を占めるセリシンの約60%が除去されます。 前処理はちりめんのシボの形が決まる重要な工程であり、温度管理には細かい気配りが必要です。

浜縮緬工業協同組合
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浜縮緬工業協同組合
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ほんねり

本練り

前処理の後、アルカリ石鹸を含む精練溶液の入った高圧精練機へ反物を入れて120℃で約40分間本練り処理を行います。 この工程は機械管理で行っていますが、作業者は計器の目視確認を怠らず安全第一に努めています。

前処理の後、アルカリ石鹸を含む精練溶液の入った高圧精練機へ反物を入れて120℃で約40分間本練り処理を行います。 この工程は機械管理で行っていますが、作業者は計器の目視確認を怠らず安全第一に努めています。

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しあげねり

仕上練り

本練り終了後、仕上練りを40分間行います。 仕上げ練りは反物に付着している石鹸分を完全に除去せず1%程度残すことで、染める際にむらなく染める効果を与えています。

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みずあらい

水洗い

長濱シルク産地の優位性のひとつは、琵琶湖の豊富な水にあります。 精練に使用する水の70%はこの水洗いの工程で使用します。 軟水である琵琶湖の水をさらに軟水器に通した水で水洗いすることで、生地を柔らかく仕上げることができます。

長濱シルク産地の優位性のひとつは、琵琶湖の豊富な水にあります。 精練に使用する水の70%はこの水洗いの工程で使用します。 軟水である琵琶湖の水をさらに軟水器に通した水で水洗いすることで、生地を柔らかく仕上げることができます。

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かんそう

乾燥

水洗い後、ロックミシンで簡易的に反物をつなぎ合わせます。 水分に整えた反物を24本のドラムをもつシリンダー乾燥機(ドラム乾燥機)に通して完全に乾燥します。

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はばだし

幅出し

巾出し工程ではクリップテンターという機械で束札に書かれた巾と長さに反物を仕上げます。 作業員は反物ごとの伸縮性とそれに合ったクリップテンターのテンション操作を熟知している必要があり、美しいシボを作り出すため日々研鑽を積んでいます。

巾出し工程ではクリップテンターという機械で束札に書かれた巾と長さに反物を仕上げます。 作業員は反物ごとの伸縮性とそれに合ったクリップテンターのテンション操作を熟知している必要があり、美しいシボを作り出すため日々研鑽を積んでいます。

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じゅうなんかこう

柔軟加工

幅出しの後はそれぞれの生地が検査に運ばれますが、より柔らかい生地を求められる場合は柔軟加工を施します。 組合の柔軟加工機は独自に開発した装置を使用しています。 この加工機によって反物が変形することはなく、柔軟性のみが与えられます。

浜縮緬工業協同組合

幅出しの後はそれぞれの生地が検査に運ばれますが、より柔らかい生地を求められる場合は柔軟加工を施します。 組合の柔軟加工機は独自に開発した装置を使用しています。 この加工機によって反物が変形することはなく、柔軟性のみが与えられます。

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ヨコ・タテ式
検査

よこ・たてしきけんさ

仕上がった反物を色板(緑、青色に塗られた板)の上に通しながら横から光を当てキズ、汚れ、スレなど検査します。 ヨコ式検査の後、反物のうしろから光を当てて透かしながらキズ、汚れなどを検査し同時に1反ずつ巻芯に巻き取ります。

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りょうもくそくてい

量目測定

ヨコ・タテ式の検査終了後に問題のない反物は重さを測り、束札に書かれた規定通りであるかを確認します。 浜ちりめんは重さを基準に売買されるので、品質表示で定められている量目(10gを最小単位とした。)を反物の端に記入します。

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浜縮緬工業協同組合
おういん・しゅっか

押印・出荷

反物に印された練番号の下に1等級合格、浜ちりめん絹100%、日本の絹マークを押印します。 組合登録商標(浜マーク)は、浜ちりめん産地で製織、精練を行ったことを意味しており、浜ちりめんブランドの証です。 押印後、反物は丁寧に巻紙で巻かれ、各組合員のもとに出荷されます。 各組合員はさらに自社で検品を行い、二重、三重の厳しい検査の上、浜ちりめんとして販売されていきます。

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反物に印された練番号の下に1等級合格、浜ちりめん絹100%、日本の絹マークを押印します。 組合登録商標(浜マーク)は、浜ちりめん産地で製織、精練を行ったことを意味しており、浜ちりめんブランドの証です。 押印後、反物は丁寧に巻紙で巻かれ、各組合員のもとに出荷されます。 各組合員はさらに自社で検品を行い、二重、三重の厳しい検査の上、浜ちりめんとして販売されていきます。

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